岡田侑也のインタビューページ

代表取締役
岡田 侑也

学生時代について

幼少期から自分の価値観がハッキリしていて、どういう環境だと自分が気持ちよく過ごせるかを分かっている子どもでした。

よく覚えているのはふたつの小学校を受験をしたときのこと。ひとつの学校は生徒が静かで落ち着いていて、もう一方の学校で生徒はイキイキと走り回っているような学校でした。当時の自分は、ふたつの学校を見てみて「自分には自由な雰囲気が肌に合っているから、イキイキの方の学校に行きたい」と6歳にして判断したのを今でも明確に覚えています。

中学で再度受験をして、大学まではエスカレーター式に進学をしました。そこの学校の判断軸は自由度が高くて、自分の価値観でも受け入れてもらえそうだったことと、何より共学だったから。高校、大学と3年スパンで受験をする環境よりもそっちの方が当時の自分にとっては100倍魅力的でした。

大学の学部を選択するときはちょうど新設された「情報システムデザイン学科」という学科を選択したのですが、情報系の学科は就職をするときに有利なのでは、という考えがあったんです。エスカレーターとはいえ、大学の学部は成績順に選ぶことができるというのは知っていたので、そのためだけに逆算して高校の時は勉強をしていた気がします。

大学進学の時点で既に就職活動に有利がどうかまで考えているかわいくない子供だったと思います。(笑)。基本的にいつもコミュニティの中では一番でいたい人間なので、一番を取れないであろう理系就職という選択肢はゼロで、文系就職者の中でナンバーワンを取るためにあえて理系の情報系という選択をしました。

結果大学で興味は無いけど学んだ数学やプログラミングや物理の考え方なんかは仕事をする上で非常に役立っているので、そこは当時の自分にナイス判断!と言いたいです。

大学時代は楽しいことは全部やりたい、全部で一番になりたいという基準で行動を取捨選択していましたね。例えばサークルでは部長になりたいし、マクドナルドのアルバイトではバイトリーダーになりたいし、全国でハンバーガーのコンテストがあれば一位を取りたい、勉強も頑張っていないふりをして一番を取りたい、という風に自分の生き方を追求していました。全てに全力で取り組んでいたのでスケジュール的には忙しかったのですが、自分で意思決定したことはやり切るというポリシーがあるので、疲れは感じませんでした。どういう行動が他人からどう見られるかということを常に認識していて、セルフプロデュースを怠らない学生でした(笑)。ここは今になっても変わってない部分かもしれません。

新卒時代について

新卒で社会に出てからも、基本スタンスは変わっていません。
入社前の内定式で会社の内情を把握し、この会社で活躍するための花形部署や、超えるべき先輩をベンチマークしていたんですよね。

入社時の人事面談で、その花形部署に行きたいことを伝え、そのためにはまず与えられた環境で成果を出すと断言しました。部長クラスの人に声をかけて飲みに連れて行ってもらったり、通勤時間も無駄だと判断して会社から徒歩圏内に住んだり、ストイックにただ上を目指していましたね。

宣言通り一、二年目である程度成果を出して行きたかった部署に配属になるのですが、そこで初めて挫折というか、努力だけではかなわない人もいることを知りました。

タイプが近い相手なのに自分よりも頭が良くストイックで、これは勝てないと気付いたんですよね。これまで勝ち戦しかしない選択をしてきたので、勝てないと気付いているのに戦わないといけない環境は、想像以上にしんどいなと実感しました。ちなみ今となって振り返ると基本的にほとんどの周囲の先輩は自分よりも優秀で、戦えば大体が負け戦でしたし、いかに自分が勝てる相手だけを探して働いていたことのか、それがいかに視野が狭かったのか理解できますが、当時はそれに気づかず自分のことを優秀だと勘違いしていました。結構イタい若者です。

自らにとって成長とは

これまでの自分にとって、スキルをつけて上にあがっていくことが成長だと思っていました。ですが、ミライユの社員と関わることで、自分が上だけではなく多面的に広がっていくように成長していることを感じています。

例えばスキル的にはまだ未熟な社員でも、自分にはない強さを持っていることを感じたら、その強さをインストールして自分も強くなりたいし。人間的には無いような優しさを持っている社員を見ると自分もそうなりたいと思う。
成長というのは上にいくことだけではなく、360度自分を広げていくようなことなのかなと思うようになりました。

そして、全ての人の価値感を許容できるような人としての器を、もっと広げていきたいと思っています。

ミライユも8年目になるので、やりたいことを見つけて社員が旅立っていくこともありました。それは素晴らしいことである一方で、自分としては悔しさを感じるときもあります。

ミライユのことをすごく好きと言ってくれるのに、その人がやりたいことをミライユでやらせてあげる余裕がまだ無い。それを判断するときは、自分の無力さを感じる瞬間でした。そういった意味でも、個人として会社としてまだまだ成長の余地があると痛感しています。

夢について

ミライユに入社してくれる人は、夢を持っていたり理想の世界を描いている人がたくさんいます。

逆に「誰かを淘汰してでも上にいきたい」みたいなマインドの人はいなくて、自分にないものをたくさん持っている人たちなのです。

そんなピュアな彼らを見ていると無条件に応援したくなります。だから私に出来ることがあるとしたら、彼ら夢を自分の夢に置き換えて、本気で追いかけることです。それを楽しみながらも全力で取り組むことが出来るのは、自分にしか出来ない特殊なことだと思っています。

社員の人数分の夢が自分にあるのと同じですからね!こんなに楽しい世界はないと心から思っています。

会社をスケールさせたいとか社会貢献をしたいとか、そういう思いとはまた別で、こんなふうに自分に夢を与えてくれるようなゆかいなメンバーを集めて一緒にやっていくことが、会社をやっている意義でもありますね。

実際に、数年前にリクルートスーツを着て夢を熱く語っていた学生が、現在はミライユの中で新規事業責任者としてその夢に挑戦しているケースもあります。
私はその中で戦略策定など上流工程にはアドバイス程度であまり細部には関わらずに、最近は営業活動を手伝ったりもしています。

それは社長のしごとかよ?と言われるとそれまでなのですが、彼らの夢は可能な限り彼らの力で引き寄せてほしいので、可能な限りサポートに回りたいと思っています。

ただ、社員の夢は自分の夢でもあるので、実際はガンガン口出ししたくなることも多いのですが。。。

組織の中で「上」ではなく「中心」に立って、社員が描いている抽象的な世界を具体的にしていくサポートをするのが、自分の役割だと思っています。自分が中心にいたいという想いは学生のときと全く変わらずにあって。自分が関わることによって周りの人間を幸せにしたいし、それ以上に「人を幸せにしている自分って最高!」と思えることが好きなんですよね(笑)。

好きなこと

知らないことを知り、出来なかったことを出来るようになる瞬間が一番好きです。超人みたいになんでも知っていて、なんでも出来る人になりたいんですよね。

そのために新卒の頃からひとりで毎日続けているゲームがあって。「電車の中吊り広告を見て分からない単語があったらすぐに調べて、降りるまでに理解する」というルールなのですが、約15年間毎日続けています。政治経済からゴシップまで、おかげでよくわからない知識がかなりたくさんついたと思います。

また「社員が楽しそうに会話している話題に、知識がないから参加できない」という状況がとても嫌いです(笑)。なので社員がハマっていることであれば、本当は興味がなくても全力で知識をつけるし、その社員以上に詳しくなるように努力しています。

例えば、社員の間で美容やダイエットの話題があがれば自分もこっそり始めて、社員に「小顔になりましたね」と言われて喜んだり。釣りが好きな社員がいれば、密かに釣り竿をフルセット揃えて、毎週練習に行ったり。社員がハマっているアニメがあれば、寝る間も惜しんで全部見たり。社員がどんどん増えているのに全部本気やっているので、本当に忙しいんですよね。

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